tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

癌の始まり

 癌になるにはきっかけがあるのでしょうか?放射線の事故であるとか何か外因的なことがきっかけで癌を発症するケースを除けば、全く気づかないうちに癌がある臓器に増殖しているということがほとんどでしょう。私の場合にも、検査をしてみて、「癌です!」と宣告されるまでは、自分に癌ができるなどと想像だにしませんでした。

 実は、昨年の3月上旬に人間ドックを受け、そこで胃カメラの検査を受けています。その際には、全く異常が発見されませんでした。だから、8月、胃に異常を感じても癌のことは全く考えていなかったのです。ところが、10月半ばの検査では、かなり成長した大きな癌が胃壁にできていました。このように短期間で癌が成長したのには、私の癌の特殊性で、このことは別の機会に触れることにします。

 とにかく、一夏で癌が発生したことについて、自分なりにそのきっかけとして考えていることがあります。それは、なんと言っても「ストレス」と「食生活の乱れ」「体力の酷使」があげられます。

 私は、昨年の6月に知人のバックアップをいただき、学習塾を立ち上げました。当然のことながら生徒はそれほど集まらず、当初から運営について常に頭を悩ませていました。当然私に給料は入って来ません。そのため日々の生活費をどのように稼ごうか、という悩みと、塾経営を安定させるためにはどうしたらよいか(塾経営が順調に軌道に乗れば、私も収入を得ることができます)、ずっと考えていました。

 そして、7月後半、学校の夏休みを迎えました。ここからは、学童の預かりがスタートしました。もちろん他のスタッフはいますが、毎日8時半前には塾に行き、学童の子供たちを迎え入れ、9:00からは読書感想文等の夏期講習に来る子供たちに夕方まで授業を行い、夜は中学生の夏期講習です。結局帰宅は22:00頃。そんな生活がほぼ8月いっぱい続きました。塾へ向かう車の中で「疲れた!もうこのまま死んでもいいな。そうしたら楽になるかもな。」と本気で思ったほどに、8月上旬は疲れていました。こんな思いが病気を引き込んだような気もしますし、明らかにこのときのストレスが大きな癌のきっかけになったように思っています。そして、暑いからとコンビニのアイスコーヒーをがぶ飲みし、食事も中途半端な毎日。土・日曜日は地区の祭りやゴルフコンペ等で休む間もなく体力を使いました。

 そして、9月になり、ようやく時間ができ、地元の病院へ行くことができました。しかし、その頃には鳩尾のあたりがズシンと重く感じるようになっていました。結局胃カメラの予約ができたのは10月12日でした。

<昨年の記録より>

8月~ 9月上旬・・・左肩が異様に懲り、単なる肩こりではなく、胃の不調と判断。コンビニで消化薬を飲みながら対応。冷たいものとを飲み過ぎたかと考え、8月下旬より極力アイスコーヒー等の冷たいものを避けた。

9月中旬・・・人間ドックが2月までは入れないことがわかり、急遽「さわやか検診」を受けることに。胃カメラをやってほしかったので、小坂橋医院を選択。胃カメラは予約が必要と言うことで、10月12日を希望。 その後、鳩尾のあたりに痛みを覚え、小坂橋医院を受診。胃酸を抑える薬をもらい、服用。あまり真剣に飲まず。なかなか痛みは引かない状況が続いた。