tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

G-CSF産生腫瘍

 前回、私の胃がんは主治医としても信じられないくらいに早い進行だと言うことを書きました。3月に行った人間ドックの胃カメラの検査では何ら異常が見つからなかったのに、10月にはかなりの進行癌の様相を呈していた、というのはやはり異常だったようです。

 そして、血液検査を進める中で、白血球の値が徐々に高くなっていたことも、主治医を悩ませたようです。白血球の値は、通常4.0ー9.6千個なのだそうですが、私の場合、12月頃の検査では2万個を越える値が出ていました。

 そこで、詳しい血液検査を行った結果、非常に特殊な癌であることが判明。それが、「G-CSF産生腫瘍」。通常の胃がんや肺がんや大腸癌の中で、ごくまれにこの癌が発生するのだそうです。「G-CSF」とは白血球を作る酵素のようなものだと主治医は説明してくれました。その関係で白血球の異常増加になってもいるし、進行も早いのだろうとの説明でした。一般にこの「G-CSF産生腫瘍」は肺がん患者の男性には比較的多いとのこと。しかし、胃がんではほとんど症例がないとのこと。群馬大学でも初の例とのこと。いずれにしても、治療方法に大きな変化はなく、私の場合、「傍大動脈リンパ」への転移があることから、すぐには手術はせずに、体力ある内に、まずは抗がん剤で癌をたたき、その上で手術をするという方針になりました。

<昨年の記録>

10月12日 小坂橋医院で胃カメラ検査 胃内部に前日の食物が残存。その背後に大きめの潰瘍を発見。組織をつまんで、生検の実施。結果はほぼ一週間後とのこと。
10月17日 小坂橋医院より電話 生検の結果、がん細胞が見つかったので、早めに来院するように、とのこと。それまでに、紹介先の大病院を考えておくようにといわれ、正兄と黒田(現広木)に相談。広木夫妻が相談し、群馬大学の第一外科:緒方医師を推薦してくれたので、群大に紹介してもらうことにした。
10月18日 とね信のコンペに参加。夕方、小坂橋院へ。 検査結果について、小坂橋先生より説明。『未分化型の腺がん』という診断とのこと。がんの種類としてはあまり、よくない性格のものらしい。不安増大。群大の緒方先生宛に紹介状をいただく。 塾に行き、浅野さんに事情を説明。浅野さんがすぐに第一外科の茂木助教授に連絡を取って、緒方先生の受診を翌日に入れてくれるよう手配してくれた。結果が出るたびに悪い方に引きずり下ろされる感覚で、気が滅入る。
10月19日 群大を受診。緒方先生と対面。 緒方先生からは、詳しい状況はわからないけれども、最大限の努力をして、中途半端なことはせずに、徹底的に直す努力をしましょう、と言われ、少し明るい気持ちになれた。 25日に、胃カメラとCT、呼吸系の検査。27日に大腸内視鏡による大腸の検査と胃腸外科外来受診が決定。その折に、今後の手術等の方針の説明が行われることに。
10月21日 不参加予定であった双葉会に参加。 手術をするとしばらくはクラブを握れないであろうと思い、急遽双葉会に参加することにして、ゴルフをしてきた。結果は最悪。ミスショットを結局病気のための気持ちのせいにして、そこから、病気のことをくよくよ考えたりで、全くゴルフに没頭できず、ゴルフを、そしてこれまで練習を重ねて楽しんできた自分自身をおとしめている気がして、回復するまではゴルフをやめようと思いつつ帰宅した。
23~25 塾のバイト講師依頼 私が不在の期間の授業講師を探していたが、ほぼ大学生、大学院生、そして大竹夫妻に頼むことができて、一応のめどが付いた。もうこうなったら、キチンと講師を雇用する算段を経営としてしてもらうしかないと考える。