tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

転移と治療方針

 癌がわかってすぐに、群馬大学の胃腸科外科を紹介してもらい、受診しました。主治医は緒方杏一先生とそのグループの先生方。小坂橋医院からの紹介状を持って初めての受診で、「精一杯やりますので、一緒に癌をやっつけましょう」との言葉に意を強くしました。

 緒方先生からは、今後いくつかの検査で問題なければすぐに手術になるかと思いますとの話。自分でもそのつもりで、とにかく胃を取ってもらえばいいのだろうと思っていました。

 ところが、10月25日に行ったCTの検査の結果、「傍大動脈リンパ」というリンパ節にあやしい膨らみが見つかりました。「転移の疑い」とのこと。そこで、より詳しい検査をする必要があり、そのためにPET-CT検査を受けることに。このPET-CTとは、放射性物質を造影剤として体内に注入し画像撮影する検査とのこと。ただこの検査機器、群大にもあるけれども予約が数ヶ月先までいっぱいなので、提携病院の日高病院行って検査を受けることになりました。それが10月31日。

 その結果、疑いから現実の転移が明確になりました。これにより治療方針を大幅に変更することに。リンパの癌の場合、検査上明確になる癌だけでなく、検査ではわからない大きさの転移癌もある可能性が高いとのこと。PET-CTでわかるのは5㎜以上の大きさが限度らしいのです。体力がある内に抗がん剤治療を行って、その潜んでいる癌もたたいておきたいというのが緒方先生の説明。

 さらに、私の場合には23歳に胃潰瘍手術で胃切除を行った関係で、胃と膵臓が癒着しており、その膵臓側の胃壁に癌ができたため、癌が膵臓にまで浸潤している可能性が高く、このまま行くと胃だけでなく膵臓もかなりの部分を切除する必要があるとのこと。抗がん剤により、胃がんを小さくできれば、手術が楽になるかもしれないとのこと。

 そこで、抗がん剤治療を先に行うことになりました。

10月25日 群大第1回検査 CT、内視鏡、呼吸器 いよいよメインとなる検査。午前9:30に病院へ。まずは、CTの検査を行い、その後で緒方先生による内視鏡の検査。緒方先生としては「超音波」による内視鏡診断で、がん細胞の深さを測りたかったようだが、前日の食物外の中に残っており、それはできなかったとのこと。「思ったより大きいです」というのが、今日聞けた唯一の話。不安が増大。午後予定の呼吸器検査は午前中に繰り上げてもらい、午後0時半頃終了。
10月27日 大腸内視鏡と外科外来受診 一応大腸がんの検査をしておくと言うことで、大腸内視鏡の検査。なかなか便が出ないために、薬液を1.5倍飲んだり、浣腸をしたりしていたために、検査が大幅に遅れた。内視鏡検査中にポリープが見つかり、その場で切除してもらう。医師の話では、「多分悪性ではないでしょう。ただ、規定なので組織検査に回します」とのこと。 その後、外科外来平気、緒方先生と面談。神戸から有希も来て、敦子、亜樹と一緒に話を聞く。内容としては、○膵臓と意図の癒着がひどいために、やや手術が困難なものになるでしょう。 ○胃にできた腫瘍は思ったよりも大きく深くまで行っており、もしかすると癒着している膵臓にまで達している可能性がある。その場合には、膵臓の半分は一緒に切除することになるが、それは実際に切ってみないと判断できないとのこと。 ○胃周辺部のリンパについては、がんの発病があるなしにかかわらず、すべて切り取ることになるが、一つ、意図は関係ない大動脈付近に膨らみを帯びたリンパが見つかって、これを詳しく調べる必要がある。ぺっとCTという方法、このリンパががんになっているのかどうかを調べるとのこと。それによって、今後の方針が全く変わってくるので、まだ方針が確定できない。 群大のPETーCTは予約が数ヶ月先まで入っており、早急にできないので、日高病院を紹介してもらい、10月31日に検査予定が入った。
10/29 ~30 青森県大鰐温泉 入院まで間がありそうなので、東北新幹線の旅をすることになり、弘前城の紅葉祭りを見に行くことに。実際には天候に恵まれず、青森市内で「のっけ丼」を食べ、その後ねぶた会館で、体験等。夜は大鰐温泉不二やホテルに宿泊。翌日は、途中、道の駅により、りんご(北斗、おいらせ)を購入。
10月31日 PET/CT検査 胃とはかけ離れたリンパの正体を突き止めるために、日高病院でPET/CT検査を実施。放射線を注入しての検査らしく、検査後はしばらく幼児との接触を禁止された。この結果次第で、今後の治療方針が決まるとのこと。何事もないことを願うばかりだ。