tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

発熱・寝汗・むくみ(PART 3ー②)

 今日は、大震災の日ですね。あらためて、亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ、被災地の復興をご祈念申し上げます。

 下の写真、最高にむくんでいた頃の私の顔。頭髪は、見事に抗がん剤副作用での脱毛ですので、あまり気にしないでください。元来、しわしわの顔で、写真を撮ると(とくにストロボで)しわだらけで、なかなか気に入った写真がありませんでした。現職中、私のほっぺのしわが伸びるのが楽しくて、校長室に遊びに来た子供たちが、よく引っ張っては喜んでいました。ところが、この状態。ご飯を食べようと、下を向くと、ほっぺの膨らみが視界を遮るような有様でした。

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 さて、このむくみの原因と対策。いろいろ看護師さんとも話しながら考えてみました。一番最初の原因説は「アルブミン(栄養)不足」。しかし、「この状態はずっと以前からあったのに、1月から突然むくみだしたのはおかしい」ということに。では、「最初に行った抗がん剤のせい?」しかし、すでにこのときにはその治療が終わり2週間もたっていたので、これもどうなの?という話。CTをとるための造影剤のせい?これは普通はあり得ないとのこと。「リンパ浮腫?」しかし、リンパ節に関する手術とか受けていないし。・・・「結局原因不明のむくみ」ということに。

 では、「治療はどうしたら」となりましたが、とりあえず利尿剤を使っておしっこを出すことになりました。しかし、利尿剤を飲んでも尿の出はそれほど改善しなくて、ただひたすらむくみは増加していきます。そして、退院。そのとき考えたのが、「尿を出すことと、汗をかくこと」がとにかく必要なので、水分をたくさん取りつつ、岩盤浴を試すことにしました。そこで、家内に載せてもらって『七福の湯』へ行き、岩盤浴に挑戦。「汗をどっとかいてデトックスもできたら、一気にむくみなんか引いちゃうだろう」と意気込んでの岩盤浴でした。

 ところが、なんと、全く汗が出てきません。隣に寝転んだ家内の腕は汗まみれ。これが普通で、以前来たときには私もそうでした。それなのに・・・・なぜ?「きっと続けてくれば出るようになるんじゃない。ま来てみよう。」と言うことになりました。

 ところが、ところが!その数日後、九州大学にいるM君からメールが来ました。彼には、発病以来、常にいろいろな相談をしたりアドバイスをもらったりしてきました。むくみについても相談をしていて、岩盤浴に行ったのに汗をかかなかったことも一応報告していました。彼からのメールの骨子は次の通り。

○これまでの血液検査結果データや治療の過程とあわせて、先生のむくみについて整理してみました。

○元々人の毛細血管は、細かな隙間がありリンパ液や水分が出入りしているんですが、先生の場合これまでの治療かガンの影響かで、血管内の水分を保持する能力が低下して、水分が皮膚科に出てきているとものと思われます。

○そうなると、体の表面には、水分がたくさんたまっていても、血管内部は。『脱水症状』になっていることが予想されます。したがって、汗をかくための岩盤浴は、避けてください。、同じ理由から、利尿剤を飲んでも尿が出やすくなる、ということはないかもしれません。何かのタイミングで水分が血管に戻るのを待ちましょう。

 というものでした。まさに目から鱗。これ以後は焦るのをやめました。

 そして、2月20日の抗がん剤第2クールがはじまり、その翌日から体重が減少しはじめ、むくみが消え始めました。と、同時に尿の量も増え、お風呂に長く浸かっていると汗が出るようになったのです。まだ完全には引き切っていませんが、ほぼ9割方むくみは引いたようです。

 パナソニックの足のマッサージ機、しばらくはたいへんお世話になったわけですが、そろそろ用済みになりそうで、そしたら、メルカリに出そうかと思っています。