tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

癌になって再確認できた「幸せ」

     昨日は沼田市にある「グリーンパーク ふきわれ」というキャンプ場でBBQを楽しんで来ました。ただ、一番上の孫のイブキが、出かけるまでは元気だったのに、途中から「寒い」と言い出し、キャンプ場に着いた時にはかなりの発熱!!仕方ないので、私や長女が交代で付き添ってイブキを車に寝かせてのBBQとなりました。このグリーンパークは、実は附属小学校の1年生で担任したkさんのご主人なんです。キャンプ場としては、なかなかいい場所でした。親切で、環境的にも家族で楽しむのにいいところでした。小林さん、ご迷惑をおかけしました。

 

 そして、今日はRAM/PTX(抗がん剤)第4コースの3回目。先ほど診察が終わり、点滴が始まりました。いつも気にしている白血球は8300で標準値範囲に落ち着いていました。今日も診察は生方先生。数値全体落ち着いているので、しばらくこのまま継続することを確認し合いました。

 

  一昨日のブログでは、だいぶネガティブな内容の記事を書いてしまったために、多くの方に気を使わせてしまったようです。申し訳なく思っています。あのような内容は書きましたが、決して落ち込んで暗く塞ぎ込んでいるわけではないのでご安心ください。逆に体調がいいからこそ、そのような不安がよぎるのかもしれません。

   さて、その一昨日のブログにいただいたコメントを読んでいて、あらためて考えました。

   今回メッセージをくれた一人は、これまで不妊治療に取り組んできて、なかなかその成果が出なかったことから、体外受精に取り組む決断をした教え子のSさん。重い大腸の病気とここ数年闘いながら、つわりを乗り越え出産を迎えようとしている教え子Kさん。そして、腸の病気から大腸と直腸をそっくり切除してしまい、それでも元気に仕事をこなしながら、ガンの私を励ましてくれるかつての同僚のS先生。

   さらに、ブログへのコメントをくれた人ではありませんが、Facebookでつながっている人の中には、40代のはじめに乳がんで、片方切除している教え子がいます。ここ数年でお母さんやお父さんをガンでなくした教え子や知り合いは数え切れないくらいいます。そして、なんと私の92歳になるおじは、昨年から大腸がんを、74歳になる従兄弟は血液のがんを抱えて頑張っています!

   このように見てくると、確かに癌は特殊かもしれないけれども、今や国民の3人、あるいは2人に一人と言われるくらいにポピュラーになりつつあり、癌ではなくても、それ以上に病気に苦しむ人たちはたくさんいて、もしかしたら、そちらの人々の数の方が癌患者よりも多いのではないのかもしれません。 また、現在病気を抱えていないにしても、仕事や家庭のことで大きな悩みを抱えて苦しんでいる人は、それこそ癌患者の数倍いるのかもしれません。

    とすると、私の「癌患者だから」という言い訳で、ブログに愚痴ともつかない弱気な発言を書くことができ、それで気分か紛れたり、多くの人から励ましてもらえたりできるのって、とても幸せで、贅沢な環境にいられるんだと、思うようになりました、

   一つ、私にとって、とてもありがたくうれしいのは、家族やたくさんの友人はもちろんのこと、16年間の教諭時代に出会った教え子たちが、今でもLINEやFacebookで200人近くつながってくれていて、そのうちの多くの人がこのブログを読んで応援してくれていることです。これって癌になったおかげなんですね。

    この連休、居間の座椅子でくつろいでいると、孫たちが、髪の毛の抜けた私の頭を「きもちいい!」「じじが、はやくなおりますように」と、いいつつなぜてくれる幸せをかみしめられるのも、癌になったおかげですね。