tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

イリノテカン点滴一週間 緊急輸血

    先週、イリノテカン治療の第1回目の点滴を受けました。いろいろ変化のあった一週間でした。そのもろもろを整理しておきたいと思います。

 

   初めての点滴なので、一週間後に様子を見たいからというとで、今日は柏に診察に来ました。その診察の際、先生から開口一番「貧血が強すぎるので、今日は輸血をして帰ってください❗」とのこと。血液検査の結果ヘモグロビン値が6.8。今までもヘモグロビン値は常に低くて大体8〜8.2。普通の人はこれでもかなりの問題となる値のようですが、私はずっと低いので身体が慣れてしまっているようです。そして、この冬、群大病院入院中に一度輸血を行いましたが、その時のヘモグロビン値は7.8程。それなのに今日はなんと驚異の6.8❗どおりでここ数日疲労しやすいと思っていました。ということで、今、この部分は輸血を受けながら、左手で書いています。最近、左手ではもう点滴できる血管がなくなり、右手も限られてきています。そこため、今日は右手首のすぐ近くに針を刺されて、右手が動かせません。

 

   さて、先週点滴を受ける少し前から体重が少しずつ増えつつあり、むくみが増していました。木曜の夜は、56.8キロ。ところが、翌金曜日には54.5キロ、土曜日は53.3キロに減少。一気に3キロ以上の体重減‼むくみもかなり解消しました。このむくみの増減の原因は全く不明ですが、この体重減少のせいでとても疲れやすく、もっと運動しなければ、と思いました。しかし、その疲労は貧血が原因だったようです。

 

    点滴後の副作用はそれほど目立っては出ていません。しかし点滴後の二日目と三日目、特に三日目の金曜日は、身体全体の倦怠感、食欲不振がひどく、ほとんど一日死んだように寝ていました。しかし、土曜日にはそれも治まり、比較的過ごしやすい日が続いています。

 

     今、一番の悩みは食べられないこと。毎回ではありませんが、食べ物が胃の中のガンに道をふさがれて、常につかえ、もたれの症状が出ていること。あんなに食いしん坊だった私が、「食べたい!」という欲求をほとんど感じなくなり、まるで病人みたいです。最近は、食べることに怖さを感じるようになっても来ました。今日は、看護師さんが高栄養のサプリや食物の分厚いチラシをくれたので、帰りの電車で見ようと思っています。何にしても、鉄分だけでなく、栄養状態もあまりよくなくなっている気がするので、そういった補助食品の力も借りなければ、と思っています。

 

    病院のレストランで昼食を取ったのですが、私はうどんをゆっくり嚙みながら半分ほどをやっと食べました。私の目の前のテーブルには同年輩で少し痩せた男性。彼はカツカレーをあっという間に平らげて席を立っていきました。彼もこの病院の患者さんらしく、患者に渡されるプレートを下げていました。きっとどこかにガンを抱えているのでしょう。しかし、少なくとも胃がんではないんだと思います。そんなことを考えつつ、「胃がんは損だなー」とつぶやくと、家内に「今まで、さんざんおいしいもの食べてきたでしょ。それにこれからは、おいしいものを、少しずつ何回も食べれば、かえって楽しめるんじゃない」と言われ、なんとなく納得しました。

    病院の売店には焼きたてパンがいつも並びます。その中のこしあんパンがなかなかおいしいんです。輸血しながらおやつに食べようと家内に買ってきてもらいました。これから、そのあんパンを家内と半分こして(家内の方が大きめです)、食べようと思っています。