tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

63歳 誕生日

 

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 本日、めでたく63歳の誕生日を迎えることができました。

 ここ数年、数十年、自分の誕生日を「めでたい」と感じたことはほとんどなかったと思います。しかし、今年の誕生日は一入感慨深い「めでたい」と素直に言える一日となりました。

 春頃、伊勢崎第一中学校3年1組のクラス会を幹事さんと相談して、昨日の8月11に設定しました。本当は、このクラス会は昨年の暮れに実施する予定で、幹事さんが9月の初めころに準備を始めてくれました。ところが10月末に私のがんが判明し、急遽その場では中止となりました。しかし、その後どうにか病状が安定している様子であったことから、幹事さんから相談があり、11日に一応設定しなおしてもらったのです。

 そのとき、ふと、自分の誕生日の前日だな、と思い、家内に「今年は無事に(元気に)誕生日を迎えられるかな?」と話して、「当たり前でしょ!」と叱られました。しかしながら、内心その思いは常にあり、特に6月の上旬に群馬大学での「パクリタキセル」と「サイラムザ」の治療が停滞気味なった頃には、その気持ちが特に強くなっていました。そして、その後国立がん研究センター東病院の設楽先生を頼って治療を柏に移し、「イリノテカン」、そして現在の「オブジーボ」の治療に推移する中で、体調がそこそこに維持されて、時に腹部の痛みに襲われはするものの、比較的元気に今日を迎えられました。ただ、昨日のクラス会は、昼に食べたパスタが胃につかえてしまい、かなりの痛みを伴ったために、生徒には申し訳ないことをしてしまいましたが、途中で帰ることになってしまいました。

 昨日、神戸の娘と孫が来てくれて、今日は孫たちに囲まれた誕生パーティーをしてもらうことができました。孫たちは、朝から、何度も「ジジ、誕生日おめでとう」を繰り返してくれて、LINEとFacebookでは数えきれないほどの友人、教え子たちからのお祝いメッセージが届きました。

 さらに、さらに人生初の「気球体験」をすることができました。一度乗ってみたかったのです。朝、次女がネットを検索して「今日、フラワーパークで気球の体験をさせてくれるイベントがあるって。ジジ、乗ってみたいんじゃない?」と一言。「行こう!」と即決。たった3分ほど、25メートルほどの上昇でしたが、なかなかの高揚感を味わうことができました。色々な意味で、うれしい誕生日でした。