tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

「尾瀬に孫たちを連れて行く」野望は、断念

 今日は、家族で長野方面にドライブに行ってきましたが、上信越道がから見下ろす佐久平は、稲が稔りの時期を迎え、稲穂が金色とまではいかないまでも、薄黄色に色づいて、住宅地の周辺に絨毯のように田んぼが広がっていました。

 さて、先日から目指してきた「尾瀬に孫たちを連れて行く」という「小さな野望」ですが、とても残念なのですが、断念することにしました。とりあえず、今回は見合わせる、ということですが。

 この1か月ほど、朝のウォーキングで、かなりの時間を歩けるようになっていました。それなので少し自信がついたために、『何とか尾瀬に行けるのではないか、尾瀬に孫たちを連れて行く、という目標を持つことで、トレーニングを頑張れるのではないか』とい思いもあって、「小さな野望」というタイトルのブログ掲載をしたわけです。

 このところ5キロのお米を入れたリュックサックをしょって、横断報道の上り下りも重ねてきました。しかし、なかなか、思うように太ももやお尻の筋肉が戻ってくる気配がなく、あと3週間の間に山ノ鼻から鳩待峠まで登りきるだけの筋力・体力が戻るのはかなり困難に感じられるようになっていました。春頃、まだ所属していたグンゼスポーツのインストラクターから、「これだけ落ちた筋肉を戻すには1年近くかかりますよ」と言われ、まさかそんなにかかるわけが、と思っていましたが、確かにかなり時間がかかるようです。

 そして、ここのところのがんばりすぎのためか、ひざに少し痛みが出始めました。さらに、この数日、腹部から下半身全体のむくみが増しつつあります。なんとこの三日で体重が3.5キロも増え、膝や足首が曲げづらくなってきてしまいました。また、先日の血液検査の結果では「肝機能」の一つの数値が標準値を大きく超えて、そのための薬も飲み始めました。

 以上のことを勘案して、今の段階で尾瀬に行くことは、無謀だという結論に達しました。家内は「来年の夏までに体力を戻して、再チャレンジすればいいんじゃないの」と言ってくれます。確かに、そうなんです。じっくり体力を戻して来年の初夏、ニッコウキスゲの時期にリベンジすればいいと考えてもいます。

 それでも、やはり行きつくところは、「現在の治療が効果を発揮してくれれば」、ということになります。先日の国立がんセンターの報告や様々なこれまでのデータからも、ステージ4の胃がんからの完全な生還はかなり困難であることが分かっています。そのデータに負けて尻込みをするような弱気な生き方を選択することはしませんが、これからの半年間、元気に冬を越せない可能性についても覚悟するだけの客観性は持ち合させています。今後、これから自分の体に何か変化が起こるとしたら、それはそれで受け入れるしかないわけで、それまでの間、塾での授業はもちろんのこと、新たに始めたワークスタジオ前橋で入所者の皆さんと一緒に学ぶ生活を精一杯ぎりぎりまで続けることを大切にして、毎日を重ねたいと思っています。