tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

ガン保険

 予報では、今週末、真夏のような気温になるとのこと。一体これからどうなるんでしょう。

 今日は、表題の通り「ガン保険」の話です。

 私の兄は数学の教員をしています。そのせいかとても合理的な考え方の持ち主で、「生命保険などは無駄になるから加入しない」という主義の持ち主です。それに対して私はあまり強固な主義・主張を持たないタイプで、保険も勧められるままにいくつか加入してきました。おそらく、多くの人が「保険に入るか、入らないか」という選択は結構悩まれるところではないかと思います。今日の私の記事が、そのような方々を一層悩ませることになるのかもしれませんが、もし参考になるようであれば幸いです。

 さて、本題のガン保険の話です。今回、癌になって「がん保険に入っていてよかった」と実感したのは事実です。それは、保険金としてある程度のまとまった現金をもらうことができたからです。退職したときに退職金はもらっていましたが、そのほぼ3分の1は、それまでのローン等の返済に使い、残った分の多くは銀行の勧めで「投資信託」に充てていました。その関係で、銀行口座の残高は決して多くはありませんでした。がんの検査や治療には結構高額な金額がかかるので、保険金は大変ありがたく感じました。

 私はアフラックがん保険に二重に入っています。

 一つは、いわゆる普通のがん保険で「スーパーがん保険」という商品名のもので、平成10年5月、40歳の時に加入しました。もう一つは先進医療に対応した「新 生きるためのがん保険Dayプラス」という商品名のもので、これは兵士絵28年2月、60歳で加入したものです。

 そして、今回の発病以後、現在までに両方の保険から全部で195,5000円の保険金を受け取っています。その内訳は

〇診断給付金(がんと診断団された段階で支払われる)100万円

〇入院給付金(治療のための入院、3回、合計29日分)75万円

〇がん治療給付金(現在の抗がん剤治療1回目までの治療分)20万5千円

 そして、実際にがん発病後かかった経費をざっと書き出すと、検査費用・入院費・抗がん剤治療費・薬代での支払いが約95万円(私の場合、娘の会社の保険に入れてもらっていて、そこから「限度額認定証」を受けています)、マッサージ器や、サプリメント等の購入に約15万円、マッサージやハリ治療などの補助治療に9万円程度、その他に病気になったために新たに購入したパジャマや下着や衣類で10万円程度かかっているかと思います(腹水がなかなか引かず、ズボンやベルトがきつくてなって使えなくなってしまいました)。したがって、今のところ、給付された保険金で必要な経費はまかなえていて、このお金を使って、家族で温泉に行ってきたりもしました。今度の土・日は家内と弘前の桜を見に行ってきます。

 では、これまでにどの程度の保険金を支払ってきたのか。そのことを振り返っておく必要があります。先ほどの一つ目の40歳から加入している「スーパーがん保険」は毎月3,260円の掛け金ですから、この13年間ではおよそ90万円支払っています。そして、二つ目の60歳でプラスした保険は、月払い3,592円ですから、この2年ほどで約86,000円支払ってきたことになります。

 このように単純に計算をすると、私の場合には「がん保険に入っていてよかった!」というのを実感したことになろうかと思います。その後の抗がん剤治療や自宅療養費、そして今後の手術に伴う入院や治療の保険金は今後の請求になりますが、いずれにしても、保険金の受け取りが経済的にかなりの助けになってくれることにはなりそうです。

 胃がんの場合には、群馬大学がその特徴として売り出している重粒子線の治療はできません。したがって、「先進医療」の特約の保険は使えませんが、今後該当する部位への転移があった場合には、その保険が役に立つことになります。決してそのようなことを望んでいるわけではありませんが。