tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

抗がん剤治療(TS-1とシスプラチン)④

 思わぬ春の雪に驚きました。でもたいした積雪にならずにすんで良かったですね。

 ここ2週間ほど、結構ひどい寝汗に悩まされていました。1月頃にもあったことなのですが、今の抗がん剤治療が始まってからしばらく治まっていました。それが、再発していたのです。ところが、一昨日第3クール最初の点滴を受けて以来、昨日、今日と続けて寝汗をかかず、夜中のトイレに起きることもなく、朝まで寝られました。やはり、朝から体が楽ですね。

 さて、抗がん剤の話。「TS-1」と「シスプラチン」による治療・・SP療法の続きです。前回までは、昨年の大晦日までの日記を中心に記載しました。実は、そのときまでは、まあまあ普通の生活を送れていました。ところが、大晦日から「悪夢」のような生活が始まります。

 いわゆる副作用による「吐き気」「食欲不振」「口の中の違和感」。折しもお正月。私の大好物の蒲鉾と酢蛸を好きなだけ食べられる年に一度のチャンスです。それなのに、口の中がとにかくまずくて、だめなんです。蒲鉾とかはなんの癖もなさそうなのに、口に入れたとたん、もうだめ。その他、おせちの重箱に入ったものすべて受け付けません。お雑煮の汁だけでも、と思ったのですが、だしの香りをかいだだけでアウト。こんな状態がおよそ七草の頃まで続きました。この間、食べられたのは、食パンとお餅を少しくらい。不思議だったのが、和風だしの香りには特に強く反応しました。うどん屋さんの前を通って、鰹のだしの香りをかいだとたんに気持ち悪さが!といった状態でした。

 この苦しい状態からやっと抜けたのは、「TS-1」3週間分を飲み終わった1月10日頃。それでも口の中のまずさはずっと残っていたし、食べられるものもかなり限られていました。

 そして、1月12日に、この「SP療法」の成果を見るためのCT検査を行いました。その結果は、なんと、あんなに苦しんだのに「全く効いていません。逆に癌が大きくなっています」という思わぬことに!

 そこで、急きょ次の抗がん剤治療を始めることになりました。