tsuyojijiの「ガン日和」

胃がん発見からおよそ1年になります。これまでの経過や日々の様子を書き連ねます。

小さな変異、大きな不安

 

 東京では桜が満開になったとか。前橋は、今日の開花予想が出ていました。来週にかけての気温の予想も20度を超える日が多そうです。

 一昨日あたりから、胃のあたりが痛みます。今年の初め頃までは、結構痛みが出ていて、入院中には痛み止めを処方してもらって飲んでいました。しかし、その後、発熱予防として服用している「ロキソプロフェン」の痛み止め効果もあり、今の抗がん剤が始まってからはほとんど痛みを感じることがなく来ていました。

 しかし、一昨日、昨日と胃の周辺に痛みを感じるようになり、今朝は、胃の、おそらく癌のできている部分が集中的に痛い気がします。私の場合、腸の動きがあまり良くなくて、薬の副作用で下痢をしているか、それが治まって便秘になってしまっているかという状況が続きます。便秘気味の時は、腸の動きの影響で胃の周辺で痛みを感じることがあるのですが、今朝は、久しぶりに胃そのものが痛いような気がしています。

 こうなると、一気に不安が増大します。

 癌でないとき、胃が痛くなったりすると『もし癌だったらどうしよう』という不安を感じることはありました。しかし、今の不安は、『胃の中の癌が、抗がん剤に対抗して力を盛り返していたらどうしよう』というもの。そんなに数日で状況が変わることはないことはわかっていますが、ちょっとした変異によって不安をかき立てられてしまうのが、癌に限らず病気を抱えた人の常なのでしょう。

 この一ヶ月ほどは抗がん剤の治療効果もあってか、むくみが引いて以降、体調が良くなっていい調子でしたが、所詮、胃に大きな癌を抱えている癌患者であることにには変わりなく、とりあえず手術による腫瘍摘出までは、このような不安に常に襲われることになるのでしょうね。そして、手術後も、常に再発の恐れはあるわけで、これらは一度癌を抱えてしまった人の宿命のようなもの。だからこそ、それらの不安を払いのけるだけのパワーを持ち続けることが大切なのですね。それによって自己免疫力を高めていくことが、癌に打ち克つ最大のポイントなのでしょう。

 わかってはいるんですけど、胃の痛みにそれらの気持ちが打ち砕かれて弱気の虫が出てきてしまいます。

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